2007年7月20日金曜日

シロキチを紹介します。


実はごぶたまは犬おばさんでした。ピッピは死んでしまいましたがまだ、親ネコのミル、犬一家3匹がいるのであります。ぜーんぶノラ出身。今回はピッピが死ぬ前の日にチ○チ○全摘手術を受けたシロキチを紹介します。シロキチ、ガンの疑いありなわけです。犬はこのガンになりやすいらしい。80%が良性ということのようですが。


この犬はかつてファランに飼われていたらしいですが、以前住んでいたアパートに妻のガンコとともに捨てられました。話すとながくなる娘のウシコの世話をすることがきっかけで仕方なくこの一家の世話をすることになりました。だから名前も白いからシロ。と非常に単純につけました。シロキチというのはチュウレンです。でもシロキチってあんまり白くなかった。なんか黄ばんでいる。しっぽの先のほんのちょっとがシロなだけでした。

シロキチはとても屈折している犬で、ノラをしていた犬を飼うことの難しさを実感させられました。こどもが嫌いでほえまくり。前のアパートでは子ネコを3匹殺してしまったという前科もあります。あのときもごぶたまはおかしくなってしまうぐらい大変でした。マイカオのドックシェルターに送り込もうかと本気で考えたこともあります。ちゃんとあそこまで調べにいきましたよ。非常に手がかかる犬であります。
でもそんなシロキチにしてしまったのは人間なのかと思うと、最期まで安心して暮らしていけるよう、わたしが世話してあげようとも思うのであります。たぶんシロキチも10歳ぐらいなのですが、手術も受けたし、これからは静かに暮らしてほしいシロキチ君です。

2007年7月13日金曜日

ピッピ 千の風になって


一晩帰ってこなかったピッピ。思ったとおり、近くの家の裏口に寝ていた。発見したときもう死んでいるのかと思った。ピッピと声をかけると小さな声でニャーと鳴いた。くちびるはもうまっ黄色だった。虫の息のピッピを家に連れて帰り、よく寝ていた電子レンジの下の棚に寝かせた。ごぶたま姉が湿ったティッシュを口にあててあげてもうそっとしておいてあげよう、といってから約30分後、ピッピは死んだ。

最初はまだ生きているかのように見えた。でも2時間後、やせた身体はみるみる硬直していった。ピッピは死んだ、はっきりそうわかった。ごぶたま姉が庭に穴を掘ってピッピを埋めた。大好きなマグロのお刺身を持たせてあげた。母親ネコは母親がこどもを呼ぶ声をあげて穴のそばにいた。

埋葬が終わるとわたしたちはとてもすっきりした気分になった。ピッピは腎臓病だったが、寿命をまっとうしたように思えたのだ。ピッピは闘病生活を終えることができた。そして私たちも。
そしてピッピは駆け足で天国に昇っていってしまった、この世界から立ち去ってしまったとわたしたちははっきり感じることができた。家の中にはさっぱりとピッピの気配がなくなってしまったのだ。

ネコらしいネコ、ちょっと頭が悪かったせいか、とても動物的だったのだと思う。
あの『千の風』の詞が実感できた。私のお墓の前で泣かないでください。私はそこにはいません。
そう、ピッピはそこにはいない。あまりに納得できてわたしたちは泣きながら笑った。

まわりの友達がいろんな形で応援してくれました。わたしはピッピの最期のことだけを書き記しましたが
これまでネコのことながら心配してくれたり、一緒に涙を流してくれたり......。
そういった人のあたたかさも改めて感じたこの数ヶ月だった。

2007年7月12日木曜日

さよならなんだろうか。

ごぶたまには2匹のネコと3匹の犬一家が同居している。ネコは親子なのだが娘(10歳)が3月ぐらいから腎臓病でもう明日も知れない命となってしまった。ごぶたま姉が主に面倒をみてきたが、2日おきの点滴(透析のようなもの)、毎日のビタミン摂取、度々の抗生物質摂取という治療を続けてきたが、いよいよここ数日でご飯も全然食べなくなってしまった。

ピッピ(ネコの名前)はふらふらなのに異常なくらいに外に出たがった。前から外には出ていたのだが、最近は自分で帰ってこられない。ごぶたま姉が必死の思いで探索して連れて帰るという状態だった。家は田舎なので周りは草ボウボウで見つからないはなんか出そうで怖いわというところ。こちらも大変なので出たがるピッピを出さないでおいた。

でも、いよいよピッピは弱ってくるし、もうこれが最期のような気がしてついにまた外に出してあげることにした。ご飯は自分で食べられないので、なんとか今日の体力分だけでもと思って缶詰めを無理やり口に入れて食べさせた。そして記念撮影。『帰っておいでよ』と言って外に出してやった。

そんなに遠くに行っていないのはわかっている。でももうみつけられないかもしれない。また見つけてピッピを家に連れ戻すことができたらうれしいけど、それがいいのかもわからない。

動物は今を生きているから死に場所を探すということはないんだそうだ。ピッピが求めているのは今、自分に必要な場所らしい。もう薬はうんざりなんだろうな。
もうこれでさよならなんだろうか。

2007年7月4日水曜日

象に乗ってパトンを見下ろした


久しぶりに象に乗った。長年おつきあいのあるカリムエレファントがなんとカトゥーに引越してきたのだ。今度のトレッキングコースには2時間コースというのがあって、パトンを見渡せるところまで行けるらしい。それでまたしてもごぶたま姉と偶然取材を兼ねたR子と3人ででかけた。

今回乗る象はオス象で牙も長くて力がありそうだ。しかし、まだ1キロもいかない地点でオス象の動きがにぶい。どうしたのかと象使いきくと、今日は朝から下痢なんだそう。ごぶたまたちの前にもお客さんがいて、マイサバーイなのにハードワークなのだった。ごぶたまたち3人と象使いでざっと200キロ以上ある。なんかみんなして乗ってまるで動物虐待みたいだ。みんなしゅんとして、もうだめなら、無理しなくていいよ、かわいそー、と半ばこのうきうきトレッキングを断念しようとしていた。

すると象使いくんが携帯でもう1頭メス象を呼ぶからということになった。よかったー!
諸事情からごぶたまはこのオス象に一人で乗ることになった。そうしたら、さっきまでとは格段に動きが変わった。すいすいだ。ごぶたま姉とR子はメス象に。ここで驚いたのはR子。まるで象使いと同じようにちょっとイスに座っているかのように乗っている。さすが元バトミントン東京都代表。運動神経抜群なんだね。ごぶたまなんか全身に力が入っちゃってぎゃあーぎゃー。なにしろ山道で、急な坂道ばかり。
ゆっくり行ってくれよー、と象使いにお願いばかり。

いやーでも驚いた!ここはカトゥー。パトンからわずか車で10分弱。なのにちょっと山にはいればこんなに自然がいっぱい。バナナの木が至るところに。ドリアンも一列に実をつけてかわいらしい。ごぶたまの家にもあるカヌンもあった。サトーの木もいっぱいあったな。ふかーい森、なんと気持ちいいんだろう。車も人もいないし、あるのは森だけ。そんな自然を高い高い象の背中から見ている。

パトンが見渡せるところまではやっぱ1時間弱かかった。ぱーっつと見渡せるわけじゃないんだけど、やっぱ山だから、所々木とかがジャマしちゃって。でも町並みも海も見えた。
ワタクシが感動したのは、ここがパンガーでもカオソックでもなくパトンからすくそばの山だってこと。
車で走れば10分でセントラルにいけるってこと。まだまだこんな大自然を満喫できる場所があったんだ ということに心うたれたわけです。

ヒーヒーいってたけど、帰り道はちょっと象の背中になれてきてみたい。肩の力も抜けていっぱしの気分。これぞ2時間コースの醍醐味でしょう。これだけのると象が見えてくる感じ。草たべながら歩いたり、食べたい木をなぎ倒したり、今日は重くてってさー、ていうときの象のイヤイヤとか、イスずれてますよのサインの鳴き声とか、とっても楽しかった。

カリムエレファントは名前を プアン チャーン(象のともだち)と変えました。
象たちが休んでいる場所もゴムの林のなかで広々して涼しそう。通りにも面していないし、いい環境です。場所も便利だし、電話すればホテルまで送迎してくれます。ちなみに象のり2時間コースは大人2000バーツです。℡076-344609