2007年2月15日木曜日

ピピ島-わが愛しのローダラムベイ


2007年2月8日 

あれはインド洋津波の前年。五分魂はやっぱり五分魂姉とピピにでかけていた。チャーリーリゾートに泊まった。ピピプリンセスの姉妹ホテルで妹的プライス。素朴な作りのバンガローだった。庭にある大木のブーゲンビリアが濃いピンクの花を咲かせているのが印象的だった。お隣のピピプリンセスはほんと大人気のホテルだった。朝のブレックファーストはビーチに並べられたテーブルでいただく。気持ち良かったなあ。ステキな眺めのプールもあった。
でもあの津波でローダラム湾はほとんど壊滅した。津波後の3月ピピに行ったときは信じられない気持ちだった。桟橋付近からローダラム湾がまる見え。何もかもがなくなってしまったから。トンサイ湾側は被害はあったがまだ復旧できる状態にあった。でもローダラムにあったピピプリンセスも、チャーリーもその他の出来立てだったガラス張りのショッピングアーケードもジャングルバーもみんななくなっていた。ファランのボランティアがいっぱいいた。瓦礫を片付けたり、ビーチに植物を植えていた。みんながんばっていたけど胸が痛む光景が広がっていた。
そして2年。ピピ島のほとんどが津波前と同じように戻ったが、このローダラム周辺だけはまだまだ。工事は始まっているが殺伐とした風景も目につく。ピピプリンセスのチャーリーさんはチャーリープラザというのを建設するらしい。ピピプリンセスとチャーリーがあったあたりには数個のテントと一度はピピから消えてしまった椰子葺きのバンガローが建っていた。それぞれに布製のハンモックが吊るされ、中にはトイレもあり、蚊帳が吊るされている。共同のシャワー小屋もあった。ビーチにはあのときボランティアが植えていたヤシが背を伸ばしていた。ちゃんと育ってますよ、と伝えてあげたいな。素朴なサラでお茶を飲む観光客。五分魂が知っている10年ぐらい前の昔のピピが出現したような気分だった。目の前の海はベタ凪。みんな楽しそうに水に浸かっている。神経が伸びきるようなゆっくりしたときの流れ。近いうちになくなってしまうローダラムの懐かしさをもった風景と思う。

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